私が好きなアダチケンゴのアルバムやライブでピアノを担当しているtatsuyaが、自身初のアルバムを発表しました。
tatsuya http://tatsuyapf0205.wix.com/tatsuya-official
ポルノグラフィティーなどメージャーシンガーのサポートで活躍しているtatsuyaですが、自身のアルバムはピアノ中心のインストゥルメンタルのアルバムです。
「 Until The End Someday 」
【収録曲】
1 Consciousness
2 Good Bye
3 雨風
4 LIFE
5 Until The End Someday
6 Sunset
tatsuyaのことはアダチケンゴのバックバンドのピアノとして知ったので、その彼がどんなインストゥルメンタルアルバムを作ったのか凄く興味があって、アダチケンゴのライブ時にピアノ好きの妻が買ったアルバムを早々聴きました。
一言で
「ピアノが好きな人はもちろん、今までインストゥルメンタルが身近でなかった人でもピアノを楽しめて、気持ちよく聴けるアルバム」
との印象です。
1 Consciouness
記念すべき一曲目の「Consciouness」。クラッシック調でオーソドックスなピアノ曲です。バンドサポートの時には決して見ること、聴くことのないピアニストtatsuyaの情感溢れる演奏を聴くことが出来ます。
2 Good Bye
哀愁漂う分散和音で始まる「Good bye」は、一瞬ベートー・ヴェンの「月光」の思い起こさせるようなクラシカルで重厚感さえ漂う曲です。どこか寂しげな優しいタッチから後半激しくなり、そして最後にまた優しくなる演奏から「別れ」の悲しみがひしひしと伝わってきます。
3 雨風
クラシカルな「Good bye」から一転、3曲目はバンド編成でのジャジーな「雨風」。曲調はスローバラードでメロディアスですが、個々の楽器の演奏は凄く凝っている印象です。
加藤裕一のベースはスローバラードでありながらフラップ奏法を駆使したフレーズ。渡辺裕太のギター。サイドギターはワウエフェクトを効かせた音色でトレモロアームを使って(?)の細かいビブラートが入っています。そして、リードギターではジャジーな雰囲気満点のちょっと柔らかい音色でアルトサックスとの絡みが最高です。そこに、tatsuyaのピアノが絡みまさにジャズバンド。
4 LIFE
ちょっと明るい曲調の「LIFE」は、ピアノとギターとのスローバラードでメロディアスでフュージョンな一曲。途中からのちょっと歪ませた音色のリードギターとコード弾きのピアノとの厚みのある主旋律が本当に気持ちいい。
5 Untill The End Someday
アルバムタイトル曲の「Until The End Someday」は、メロディアスでありながらクラシカルな感動的な曲です。
この曲は、2016.5.15のアダチケンゴのライブでtatsuyaがオープニングアクトで演奏した曲で、その時に生の演奏で聴くことが出来たのだけれど、本当に感動的な曲でした。
6 Sunset
アルバムの最後を飾る「Sunset」はまるで映画音楽のような綺麗で且つ気持ちよい曲です。構成は、ピアノ、シンセサイザー、そして、パーカッション。ピアノとシンセサイザーのフレーズに絡み合う坂本暁良のパーカッションが印象的。曲の途中で静かに聴こえる波の音も気持ちいい隠し味になっている気がします。
このように収録された6曲は、クラシカルなものからジャジーなもの、そして、映画音楽のようなものまで幅広く、ピアノの色々な演奏が楽しめるもので、まさにあらゆるジャンルのピアノを弾きこなすtatsuyaならではのアルバムになっています。
またまたインストルメンタルにはまりそうです。