以前からファンの方に「アダチケンゴのライブは基本的に聴かせるライブなので、スタンディングなどはそれ程ありませんよ。」と聞いたことがある。
ファンになっても間もない私は、「Stranger」や「Jumping Up」の印象が強くライブもノリノリでスタンディングのオンパレードなどをイメージしていたので、その話を聞いたときにはちょっとビックリした。
しかし、何となく言われた事がイメージできたようなきがしたのが、2012年2月9日に発売された3rdシングル「記念日」を聞いたときだった。
このシングルに収録されいるのは
1 記念日 2 君と見た夢 3 最終列車
4 Dear:~ママはいつでもあなたの味方~
の計4曲。
どれも素敵なバラードだ。しかし、すべて歌詞の内容はもちろんアレンジ、雰囲気はそれぞれ異なり、まさに「聴かせる」アルバムに仕上がっている気がする。
1 記念日
間違いを恐れずに書くとこの曲のアレンジのポイントは、ベースとドラムのリズムパートになるんじゃないだろうか?アダチは、タイトなドラムとキレのあるベースラインで記念日に向かう時の刻みを表現したかったに違いない。曲の最後に出てくるドラムロールは、その象徴だ。気のせいか他の曲に比べてリズムーパートの音量も大きく感じる。
そんなリズムパートに前半は、ジャジーなセミアコースティックギターのような丸みのあるギターの音色。そして後半はロックな歪みのあるギターの音色へ変化させて、且つ声を張っていくボーカルは、主人公の2人の明るい将来をイメージさせてくれて晴れやかな気分にさえてくれる。
2 君と見た夢
とにかく流れるようなストリングス(ストリングス音色のシンセ?)とマンドリンの哀愁あるフレーズが印象的なアレンジだ。ドラマチックなバラードの王道というべきアレンジかもしれない。
アダチの伸びやかなボーカルを十分楽しめる曲だ。
3 最終列車
最終列車のアレンジは、ギター好きのアダチケンゴの真骨頂の気がする。
ギターが中央・右・左の計3チャンネルから聞こえる。中央はもちろんリードギター。アコースティックのリードなので、エレキギターのような泣きのギターではなく、シンプルながら綺麗なフレーズで聴かせている。
サイドギターは右と左とまったく別の、それも、どちらもすごく格好良くそしてどこか悲しげなフレーズが絡まるように曲全体を通して演奏されて、この曲の全体の雰囲気を形作っている。
個人的にはこの曲のサイドギターは、左右がハモルようなフレーズになったり、まったく別な奏法になったり、開始から2:14の右サイドギターのハーモニックスなどもなんとも格好良くたまらない。
この曲は特にギターフレーズに注目して聴きいてみたら一つ楽しみが増えると思う。
そして、この曲のアダチのボーカルは本当に切ない。
4 Dear:~ママはいつでもあなたの味方~
ベビーベットの上にぶら下がっているオルゴールをイメージするようなエレピと自然な音色のアコースティックギターでスタートし、ストリングスが加わっていく1番のアレンジは生まれたての赤ちゃんを象徴するようだ。
2番のサビからはサイドギターが歪んだいかにもロックな音色のエレキギターと泣きのリードギターフレーズが加わりエンディングに向かって、子供の成長を想起するような徐々に力強くなるアレンジに。そして、そのバックにのってどんどん歌い上げていくアダチケンゴのボーカルで曲全体がドラマチックになっている。
子供が生まれるという誰にとっても特別な「記念日」を祝福するような感動する曲だ。
ママさんだけでなく、すべての人が心を揺さぶられる曲に違いない。
このエントリーを書き出したときには「記念日」はSould Outだった。ただ、オフィシャル・サイトには「再発売決定!」の文字も・・・。
「いつごろになるのだろう?」と思っていたら、5月7日(木)の定期ツイキャスの中で本人から「近日発売!」との発表があった。ファンとのコメントのやり取りで5月の中旬のライブぐらいから購入できるらしかった。また、再発売数も200枚の限定である事もあわせて発表になった。
アダチ本人もツイキャスで言っていたけれど、「記念日」は本人で聴くための方はもちろん、知人・友人へのプレゼントとして買うファンも多いと聞く。
文字通り記念日のプレゼントには良いCDなのに、果たして200枚で足りるんだろうか?
買い逃している方は、早めに購入するほうが良い気がしている。
通常、ライブ会場での手売り限定のCDだけれど、アダチの好意で現在ジイマのサイトから購入する事が出来る。
⇒ジイマCD購入ページ
ジイマさん、こんばんは^_^
いつも素敵なブログで感動です。
私も、このシングルは大好きです。
去年7月の神宮寺前ニューロカフェ2マンライブの時にも、やはり売切れていて、9月尼崎でやっと手にしました。
人気のあるCDなので、追加追加なんですね!
初めてケンゴくんの歌を聴いた日、まさに記念日が間近に迫っている中で、旬なCDで朝から聴いてきました。
楽曲がバラエティーあり、歌詞も”ウンウン”と共感できる。
初恋泥棒は大人の女性が好きですね、、、
勿論私も
ギター、ストリングスなど専門的なことは分かりませんが、ジイマさんの解説を読んで、またヘッドホンで聴きたくなりました。
ありがとうございます
てるみん 様
いつもコメントありがとうございます。
私も素人なので間違っている所はあると思いますが、そこは御容赦願います。
アダチさんのアルバムは、普通に聴くのももちろん良いものですが、ヘッドフォンやイヤホンで聴くと
またこれが面白いです。凝ってます。特にギターなどはどの曲もいろんな工夫がしてあって。
聴けば聴くほど気付くことがあって、まるでスルメのようですね。
是非、歌だけでなくバックのギターなどにも着目して聴いてみて下さい。
楽しめると思いますよ~。