平成26年12月3日水曜日、待望の新CDが発売になった。
「Love yourself ~ for next stage」
最初、タイトルが発表になった時、「なぜ 『Love yoursefl 2』ではなく『for next stage』なのだろう?」なのだろうと思っていた。しかし、全体を通して聞いてみると、磯山にとって、今回のCDは「Love yourserlf」の延長線上にあるのではなく、まさに
磯山純自身がワンステップアップして次のステージに入るために作ったCDなのだということが実感できる。
まさに「for next stage」だ。
1 opening
前回の「Love yourself」と同様にライブで録音したファンのコーラスを使った曲で新CDはスタートする。
ドラム→ベース&コーラス→ブラス音のシンセとだんだん音が重なり、徐々に各楽器のフレーズが華やかになっていく。
聞く人を「next stageにようこそ」と磯山が招き入れるような雰囲気を感じる曲だ。
2 7月7日、くもり。
伸びのあるリードギターで始まるこの曲は、これぞ「磯山純 with ブラックスワン」という感じのバンドサウンドになっている。
ちょっとひずませたマコトのリードギター&クリアで切れのある音のサイドギター。気持ちを前に前に押し出すドラム&ベース。そして、華やかなブラス音のシンセサイザー、気持ちよいピアノフレーズ。ボーカルでは磯山の声を2重に録音して厚みを持たせたり、ハイトーンのコーラスが入ったり細かな工夫も満載だ。思いっきり晴れやかな気持ちにさせてくれる。
*Youtubeにプロモーション動画も公開されている。
3 Dance Dance Dance~ラムコークを片手に
80年代のディスコサウンドを彷彿とさせるアレンジ。シンセサイザーやギターの音色やフレーズがまるで当時人気絶頂だったクイーシー・ジョーンズの雰囲気さえ感じた。ここの演奏では特に、ベースの演奏に耳を奪われる。チョッパー奏法のフレーズあり、和音でのフレーズありと色々なテクニックをふんだんに盛り込んでノリノリのダンサブルサウンドを演出している。
こんな事を書いては磯山に申し訳ないかもしれないが、数年前に発売されたミニCDに録音された時よりも数段バージョンアップした仕上がりだと感じる。
4 パズル
前曲と一転、こちらはまさに「磯山のミドルテンポのバラード」。各楽器のクリアな音色、多重録音の磯山純のボーカル、エフェクターのかかったコーラスのアレンジがすがすがしさを感じさせる。とにかく聞いていて気持ちよい一曲に仕上がっている。
5 BGM
ストリートでも歌われている曲で、この曲が大好きな女性ファンも多い。今回収録されて喜んでいるファンも少なくないはずだ。
「僕は曲作る時、頭の中にアレンジのイメージがあるんです。この曲はバンドだなとか、これはクレッシックアレンジかなとか。」と磯山が話している。
この曲は彼の中で、ギターのみで歌うイメージでできた曲なんだなということが納得できる録音になっている気がする。
まるで真っ暗ななかピンスポットの下、歌い上げる磯山純が目に浮かぶようだ。
6 gift~somebody loves you
磯山がソロになる前のLonin時代の曲だ。LoninのCD「colorless」にも収録されている同曲を聞いたことのあるファンもいるはずだ。「colorless」の同曲にもストリングスが入っているが、基本的にロックバラードのアレンジでギターが印象的な録音だった。
今回は、ギターなし。ストリングス、綺麗な音色のシンセサイザー&ピアノ、厚みのあるコーラス、ちょっとゴスペルの雰囲気を感じるコーラスラインで荘厳な印象でまるで教会で歌っているようなアレンジになっている。
ピアノ&シンセ&ストリングス、サビからのベースと比較的シンプルなアレンジの1番からドラムも入る2番の豪華なアレンジへの展開、そして、そこにちょっとオシャレなジャジーなエレピの遊びフレーズが入っている。加えてストリングスソロからLonin時代にはなかったフレーズが入り、音程をあげてサビを歌い上げるアレンジがドラマチックでたまらない。
曲名の「gift」は単なる贈り物の意味ではなく、「神様からの贈り物」という意味合いということなので、同曲のコンセプトに忠実なアレンジなのかもしれない。
7 Love you baby!
2014年3月16日の茨城県民文化センター大ホールでのライブテイクからの収録。同6月に発売されたLive DVDにも収録されているので聞いたことのあるファンも多いはずだ。演奏の印象についてはその時に書いたブログを参考にしていただくとして(磯山純~茨城県民文化センターライブDVDレポート)、今回のCDでの録音ではDVDよりもギター、金井央希のピアノ、そして稲田一郎のドラムの音がクリアにミクシングされている気がする。特に、曲のノリを下支えしているバスドラムの音が良く聞こえるので個人的に凄く楽しめた。
8 買えなかったモカシンブーツ
今回初録音の新曲(?)の買えなかったモカシンブーツ。長く磯山の曲を聴き続けているファンでこの曲が気に入ったという方も少なくないそうだ。
重い歌詞の内容を軽快なメロディーで心地よく聞かせている点で、3月に発表された「ゴーグルウルトラマン」に共通するかもしれない。
こちらも爽やかな「磯山純のミドルテンポバラード」のアレンジに仕上がっている。
9 虹は雨の上に
2013年12月に発売された「Love yourself」に収録されている磯山純の代表作「いつか湖のほとりで」と同じく、今回のCDで磯山純の思い入れの強い曲がこの「虹は雨の上に」に違いない。
磯山自身「感情表現が苦手な自分が、自分の思いを上手く表現できた曲」と語っている通り、間違いなく今後の磯山純の代表作になるに違いない。
歌詞の内容は決して軽く「みんな、前向きにがんばっていこうぜ!」なんていう感じではない。むしろ、ともすると悲壮感さえ漂う厳しい言葉が並んでいる。しかし、アコースティックギター&ピアノの一番、サビから入るストリングス&リズム隊。一転、ツインギターのように重ねて録音されたマコトのギターで始まる2番。そこからエンディングに向けて流れるようなストリングに、ピアノのフレーズ、そしてマコトの歌い上げるような泣きのギター、力強いベースフレーズ、部分的な磯山の声の多重録音のアレンジは壮大なスケール感を感じさせるとともに、虹の向に見える綺麗な空の下にみんなを誘うように不思議と晴れやかな気持ちにさせてくれる。まるで、映画のクライマックスを見ているような気がしてくる。
発売前、磯山自身が「オリコンのインディーズチャートで10位以内を目指します!」と宣言したこのCDは結局「18位」にとどまった。
しかし、プライベートレーベルでCDを出しているビッグネームも含まれるオリコンのインディーズチャートで18位というのは、ある意味「大成功」になるのではないだろうか?
このCDが磯山純を「next stage」に引き上げる作品になる事を期待している。
「Love yourself~ for next stage」はAmazonからも購入できます。
→Amazon「Love yourself~ for next stage」ページ
素晴らしい!夜勤中の休憩時間中に読ませて頂きましたが面白くて一気に読ませて頂きました(^-^)vウンウンと頷きながら読ませて頂き一気に目が覚めました(^-^)v中島さん本当すご過ぎですよ(^-^ゞ磯山さん&ぶらっくすブラックスワンのメンバーも嬉しいでしょうね(^-^)v中島さんの様にボキャブラリーがないのでいつもありきたりのコメントしか出来ませんが本当に感動しました(^-^)v帰ったら家内にも見せよ~っと(^-^)vこんな時間にすみませんでした(T_T)あみ余りに感動したもので(^-^)ご無礼お許し下さいです(T_T)
濱地さん いつもコメントありがとうございます。
大事な仮眠時間を邪魔してしまったら申し訳ございませんでした(^_-)-☆。
発売から3週間、毎日のように聞いていましたが、なかなか考えがまとまらずにいました。
が、何となく形になりそうだったので、一気に書きました。
磯山さんや録音スタッフが見たら「違うな~。」という点も多々あるとは思うのですが、
一人のリスナーの正直な感想として読んでいただいたら嬉しいですね。
また、このブログで興味を持ってくれて、聞いてくれる方がいたらなお嬉しい限りです。
誤字が幾つかありました(T_T)重ね重ね失礼致しました(T_T)
今回のブログも力作ですね^_^
3.16のワンマンを終えて、すぐに第2章をスタートさせた時に〜for next stageと言っていましたが、ずーっと駆け抜けていましたね!
活動の場や音楽の幅とか、全てにおいて、ワンステージアップしていますね!!
個人的に、giftがアルバムの中で一番好きなんです。
Lonin時代のgiftはキーが低くて、、、。
やはり伊藤さんとの出会いは大きいんですね!アレンジやらコーラスやら全てがプラスに作用して、壮大なスケールの大きい作品になっています。書き足された歌詞も、意味があって本当に素敵曲です。
BGMは待望の音源化。アコースティックギターで良かった。
‘虹は雨の上に”は、代表作にきっとなりますね。
聴くと苦しくなってしまう時もありますが、聴く時の精神状態などでも違うふうに取れるし、私は前向きに捉えていきたいなと思っています。
6.4みとの魅力宣伝部長に就任された時にパズルを涙ながらに歌っていたのを今でも忘れられません。
CDのアレンジはミドルテンポで違う曲にさえ聴こえました。
アコースティックギターのパズルも好きなんです^_^
などど、私の思いをとうとうと書いてすみません。
ただ、ブログを読んだら書かずにいられなくなりました。失礼しました。
miniminiさん いつもコメントありがとうございます。
本当に今回のCDはnext stageに上がった感じがします。磯山さん本人の活動の幅などもワンステージアップしていますし、CDの出来上がりをトータルに見てもワンステージアップしている印象です。
gift、良い出来ですよね。Loninのアルバムの時には「それほどでも・・・」という印象でしたが、今回ははっきり言って私にとって別物の曲でした。
BGMは・・・、私のようなモテナイ男視点でいくと「反則だろう~(^_^;)」「あんな風に歌える男を女性は放っておかないだろう。」っと。若い時に、あんな風に歌ってみたかった・・・。
虹は雨の上にはアコースティックのみで歌っているのを聞いたときと印象が違いました。最初は本当に聴くのも苦しい曲でしたが、今回のCDのアレンジではお気に入りの曲になりました。その意味でアレンジの魔法を感じさせてくれた曲ですね。
磯山さんの曲全般にいえる事ですが、曲一つ一つに色々な場面に直面した時の気持ちとその心の昇華が含まれている気がします。そのために、聴く人がそれぞれ自分の経験に重ね合わせて聴くことが出来るのだろうという気がします。
ある意味で歌の王道を進んでいるのでしょうね。
ただ、それが商業ベースですぐに結果につながるかどうかが別物なだけに悩ましいところです。
とはいえ、ポッと人気が出てすぐに消えていくよりは、じっくりと人気が出て長く愛されるシンガーソングライターになってほっしいですから、とにかくこのままがんばって欲しいです。まさに虹は雨の上にの世界。
「あなたの上にも虹が架かっているよ。」とブログを通して伝えられたら良いですね。