Love yourself~花々しくー磯山純 1stフルアルバム

「Love yourself~花々しく」

2016年5月、ソロ活動を始めた頃からの目標だった千波湖での10000人規模の野外イベントを成功させた磯山純さんが、自身初のフルアルバムのタイトルです。

「花花しい(華々しい)」を辞書で調べると「はなやかである。はでやかで見事である。」とあります。
2017年1月7日の茨城県民文化センター大ホールのライブで先行発売されたこのアルバムを早速聴いてみました。

まず「ハナミズキ」の作曲で有名なマシコタツロウさんを総合プロデューサー&ディレクターに迎えています。
また、アレンジャーも溝渕大智坂本昌也近野淳一)、鎌田雅人とメジャーアーティストが並んでいます。
このように製作スタッフもはなやか!

更に収録曲(11曲)もバラードからヘビメタまでバラエティに富んでいます。

「花々しく」というのは、収録曲の中の一曲のタイトルなのですが、アルバム全体としても、細かいところまで作り込まれていて
「これがインディーズ・アーティストのアルバムか?!」
という程の、タイトル通りはなやか、はでやかなアルバムに仕上がっています。

とにかく一度聴いてみていただくのが一番早いのですが、各曲で私が感じた「はなやか」ポイントを少し・・。

【収録曲】
1, ファントムバイブレーション
2, 東京
3, 花々しく
4, 片想い
5, 冬のアルストロメリア
6, 君は泥舟
7, Buy and Sell 〜未来へのステップ〜
8, ロードバイクのフィアンセ
9, 花がらを摘むように
10, ユウゲショウ
11, グッバイ
全11曲
2700円(税別)

1 ファントムバイブレーション
 とにかく、アレンジが「はなやか」な曲です。
エレキギターだけでも何種類もの音色を使って重ね録りされている上にフレーズの違ったサイドギターになっています。キーボードも数種類の音色が使われているように聴こえます。リズム隊でもパーカッションも入ってとにかく華やかな一曲です。

2 東京
 柔らかい音色のエレキギターとストリングスのイントロで始まり、一番のAメロがピアノのみのバック。曲が進むにつれてドラム、ベースそしてアコースティックギター&エレキギターが加わっていく気持ちよさは最高です。サビのサイドギターのフレーズは結構ファンキーです。そして、間奏はストリングスの流れるようなフレーズでこれまた気持ちよさ最高。
“爽やか!”という印象です。

3 花々しく
 タイトル曲でもあるこの曲は、ロック調のとにかく格好いい曲です。左右違うフレーズを弾くロックなサイドギターやリードギター、そしてロック調にも違和感を全然感じないストリングスも格好良いです。が、個人的にこの曲のイチオシはドラム。曲全体を通しての激しいドラムが曲全体の力強さを思いっきり引き立てています。

4 片想い
 磯山純さんの真骨頂のバラードです。キレイなピアノの音、キラキラ高い金属音、エコーのかかったエレキ、流れるようなストリングスにロングトーンのベースが哀愁のある綺麗なメローディラインを引き立てています。
加えて、ハーモニカの音が心に染み渡るように流れて印象的です。
この曲を作った時のエピソードが磯山純さんのFacebookに書かれています。↓

5 冬のアルストロメリア
この曲は、「虹は雨の上に」続く“頑張る人への応援ソング”です。
ピアノ、ベース、ドラムそしてストリングスというシンプルな構成ながら、全体を通してのストリングスアレンジがゴージャスの一言。間奏からはまるでオーケストラがバックで演奏しているようです。そして、ロングトーンのベースラインに後半からのマーチ風のドラムラインが耐える人・頑張る人の背中を押す様な、テンポはスローながら力強い感動的な曲です。

6 君は泥舟
 個人的には「磯山純」といえばバラード、そしてPOP-rockというイメージなのですが、この曲はヘビーメタルアレンジです。
鴉の近野さんのアレンジなのですが、思いっきり歪んだギターの音に激しいカッティング&ソロ。加えて、派手な裏打ちのドラムライン&ベースのリズム隊。とにかく“格好いい!”の一言です。
磯山純の新しい一面が見られる個人的に一推しの曲です。

7 Buy and Sell~未来へのステップ
 バスドラの思いっ切り効いたウキウキなドラムラインと、なんともファンキーなベースライン&歪んだ音のサイドギターが最高。そこに、オルガンが印象的でとてもダンサブルな仕上がりです。ライブでの大盛り上がりがそのまま録音された感じです。

8 ロードバイクのフィアンセ
 男女の掛け合いで始まりからコミカルなフレーズのスライドギターのイントロで始まるこの曲は「楽しい」の一言。リズム隊&ピアノの裏打ちリズムでウキウキ気分が自然と沸いてきて思わず踊りだしてしまいます。

9 花がらを摘むように
 今日(1/7)のライブで磯山さん本人が「こんな事をストレートに歌にして良いんだろうか?」と迷いつつも、目の前の人間関係に苦しむ人に伝えたくて作ったと話されていました。そんなどちらかというと重いコンセプトをロングトーンのベースと重厚なストリングスでドラマチックな曲として聴かせてくれます。

10 ユウゲショウ
私の中の「The 磯純」と感じる曲のひとつです。ピアノのきれいな音とアコースティックギーターの爽やかな音、そして伸びやかなストリングスのフレーズが磯山さんのメローなメロディーをグッと引き立てて清潔感ある爽やかな曲になってます。

11 グッバイ
この曲はラジオに寄せられた投稿に心を動かされて作ったと今日のライブのMCで話してくれました。どこか寂しげなメロディーと歌詞ですが、別れの先にある希望を磯山さんの原点のアコースティックギターのみで聴かせてくれます。

2 Comments
  1. 音楽的観点、視点からの中島解説流石です✌️
    こんな視点からの一枚のアルバムに寄せる先輩愛を感じます😊と言うより違う才能発揮されてるし。
    これからも見守り愛、宜しくです。一後輩 母

    • 高畑さん。コメントありがとうございます。
      素人の勝手な感想ですので、どこまで当てになるか分かりません(汗)。ただ、まだ聴いたていない人が興味を持つきっかけに、また既に聴いた方にも最初聴いたときと別なポイントを紹介できたら最高に嬉しいです。磯山さんに迷惑が掛からない様に、これからも好き勝手に書かせていただきたいと思います。
      今後も是非よろしくお願いいたします。

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