ビッグキャットでのP×D×C Vol.3の模様を収めた去年のDVDに続き、「アダチケンゴ2016Digest LiveDVD」が発売されました。
今回のDVDは2016年12月15日宝塚ベガ・ホールで行われた自身初のホールフルバンドワンマンライブの模様を中心に大阪梅田ShipHallでのアコースティクバンド・ライブと神戸チキンジョージでのライブテイクが収められています。
「Digest LiveDVD」というタイトル通りフルコーラスの曲とハーフの曲とを併せてほぼ一時間。しっかり観るのはもちろんのこと、ちょっと空いた時間に見るのにも丁度いいDVDです。
当初は自身のブログで「記録用の映像収録でDVD化の予定はありません。」な~んて書いていたはずなのにしっかり作品化。まあ、ファンには嬉しい誤算です。
ライブ前後に収録したコメント画像があるので、作品化は想定されていたのでしょうね・・・、やっぱり。
このDVD、数量限定販売&手売り限定ということだったので手にできるかちょっと心配だったのですが、関東のファンの方の連携プレーの協力もあり無事手にすることが出来ました。
今回のDVDは、「ホールでのライブ感」を強く感じる収録の印象です。
会場の宝塚ベガ・ホールは、そのオフィシャルサイトで「小さくても響きの良いコンサートホール」を理念に建設し」と紹介されています。そして、実際にもすごく響きが良いのだろうというのは、DVD冒頭アダチさんが登場した時やライブ中の観客の拍手と掛け声の響き具合からもわかります。まるでTVで見るクラッシックコンサートのようです。
さらに、ステンドグラスがきれいで且つパイプオルガンまであり、備えてあるピアノもスタインウェイ製のグランドピアノとガッツリとクラッシク・コンサートにも最適なホールのようです。
その為、アコースティック楽器の鳴り・響きがとにかく凄くきれい。ともするとライブハウスでのライブでエレキギターに押されがちなアコースティックギターの音がエレキの音に負けずに響いています。そして、アコースティックバンドの編成の曲は、ゴージャス感満点です。
今回も前作同様、収録&編集をLivePVさんがされていますが、収録の音は前作とはちょっと違った印象です。(チキンジョージでのライブは雰囲気が違いますので比べて聴いてみるとよくわかります。)
アダチさんの歌声も各楽器の音も各楽器から直接のライン録音がされていると思うのですが、それでありながらホール内に響く感じが十分伝わる録音になっています。
あの響きこそベガ・ホールでのライブの醍醐味ですね。
そして、映像。ステンドグラスと照明に光るパイプオルガンをバックに歌うアダチさんの姿は本当に格好良いです。
最後に、収録曲の印象をちょっとだけ・・。
1 Love is…
冒頭のLove is。ホールで何とノーマイク&アカペラ。声量&歌唱力に自信のあるアダチさんならではですね。ホールにシンプルに響くアダチさんの声が綺麗です。
2 Tell me
オリジナルにはないピアノでのイントロが綺麗で格好良いアレンジです。
3 テレフォンナンバー
最新シングルからのテレフォンナンバーでは、個人的に4つ打ち、裏打ち、加えて一番と二番でちょっとアレンジを変えるなどしている坂本暁良さんのドラムフレーズが特に気に入ってます。
4 オフショット1
(次のセッション!パッションからSweet Dreamsまでがドラムがカフォンに、そしてエレキベースがウッドベースに、更にギターがアコースティックギターとガットギターを使ったアコースティックバンド編成になります。ベガ・ホールの響きがこの編成にベストマッチで凄く格好良く綺麗な演奏を聴くことが出来ます。)
5 セッション!パッション!(Acoustic Ver)
アコースティックバージョンのはラテンアレンジで、フラメンコでのラスゲアード奏法使ったギターと哀愁漂うピアノのフレーズが格好良いの一言です。
6 Hey!
このHey!もアコースティックバンド・バージョンです。出だしのバンマス・タカさんのウッドベースの音と観客の手拍子の響きが共鳴するようでホールでのライブ感を満喫できます。そして、ファンキーなピアノとカフォンでのアレンジは、アーティストの演奏旅行を歌うロードソングにベストマッチです。
7 ♡にきて
ハーフコーラスだけの収録ですが、こちらもアコースティック・バージョンで凄く柔らかい雰囲気の印象です。
8 Sweet Dreams(Instrumental)
アコースティックギター2本だけのインストゥルメンタルです。ホールならではの響きも加わってすごく豪華で気持ちよい演奏です。
9 太陽〜神戸Chicken George〜
初音源化の太陽はチキンジョージでのライブ映像です。ファンに評判の太陽のバンドバージョンを楽しめます。こちらはライブハウスでの収録で、ベガ・ホールでの雰囲気と違って観客との距離の近さを感じます。
10 オフショット2
11 Stranger
どのライブでも色々なアレンジで楽しませてくれているStranger。今回はアダチさんのアコースティックギターのカッティングと渡辺裕太のバイオリン奏法でのリードギターとの絡みで聴かせてくれます。隠し味のようにtatsuyaのピアノが加わって格好良いイントロです。
12 ハルカトオクヘ
アコースティックギターのリフと伸びやかなエレキギターのリードが印象的な曲ですが、特にこのライブではホールならではの響きも加わって一層広がりを感じます。
13 Don’t stop the bus music(2016総集編)
ベガ・ホールライブでの音をベースに他のライブ会場での映像が重ねてあり「1年の歩み」という感じ。それにしても他の会場の映像が重ねられるってことはテンポがしっかり同じってことですから、プロって凄いですね・・・。
14 ひだまりの下
オリジナル音源もイントロからピアノのフレーズが印象的な曲ですが、ホールで且つスタンウェイのピアノでの今回の演奏はまた格別です。